鶴姫レッドメロンは、日本を代表する高級メロンの産地である山形県が生み出したオリジナル品種のメロンです。鶴姫レッドメロンは、鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴の赤肉種で、庄内メロンの中では比較的新しい品種ですが、全国に多くのファンを獲得しています。
この記事では、そんな鶴姫レッドメロンの味わいや食べ頃の時期、同じく山形県のオリジナル品種となっている鶴姫メロンとの違いについて詳しく紹介します!
鶴姫レッドメロンとはどんなメロン?
では早速、鶴姫レッドメロンとはどんなメロンなのか詳しく見ていきましょう!
栽培の歴史
庄内メロンは、山形県北西部の日本海岸に広がる庄内砂丘で栽培されているメロンで、その歴史は古く、江戸時代から栽培が始まったとされています。砂丘特有の熱しやすく冷めやすいという温度差の激しい気象条件が、美味しいメロンを育てる秘訣となっています。
庄内地方では長い歴史の中で様々な品種の育生に挑戦し、現在では「アンデスメロン」や「クインシーメロン」などの人気品種を中心に栽培しています。そんな中、平成10年に鶴姫レッドメロンが誕生し、庄内メロンを代表する新しい品種として注目されています。
味わい
鶴姫レッドメロンは、甘みが濃厚で芳香が高いのが特徴です。肉質は緻密でとろけるような食感が楽しめます。赤肉種ならではのクセがなく、上品な甘みで、暑い夏にさっぱりと食べられるのも魅力です。
新鮮なものは生でそのまま食べるのが最もおすすめですが、鮮度が落ちてしまったものはジュースやスムージー、ゼリーなど様々なアレンジレシピで美味しく味わうことができますよ。
旬の時期
鶴姫レッドメロンの旬は、7月下旬から8月上旬頃です。ハウス栽培ものはそれより1カ月ほど早い6月下旬頃から店頭に並び始めます。
また、鶴姫レッドメロンの食べ頃の見分け方は以下の通りです。
外観
- 皮が濃い赤色に熟していること
- 白い縞模様が太くはっきりしていること
香りや感触
- 芳香が強く漂っていること
- 柔らかく、指で押すと跡がつくぐらいの柔らかさがあること
このように外観・香り・柔らかさを総合的に判断し、適度に柔らかく芳香があるものが食べ頃の鶴姫レッドメロンです。見逃さずに、旬の美味しさをお楽しみください。
鶴姫レッドメロンと鶴姫メロンの違い
鶴姫レッドメロンと鶴姫メロンは、同じ山形県の特産品ですが、いくつかの違いがあります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
項目 | 鶴姫レッドメロン | 鶴姫メロン |
---|---|---|
品種 | 赤肉系メロン | 緑肉系メロン |
果肉の色 | 鮮やかなオレンジ色 | 淡い黄緑色 |
糖度 | 15度前後 | 15度前後 |
食感 | やや硬め | やや柔らかめ |
鶴姫レッドメロンは、赤肉のスイートメロンで糖度が高く、程よい歯ごたえと滑らかな舌触りが特徴です。一方、鶴姫メロンは白肉で糖度はやや低めですが、食感は柔らかくジューシーで、口いっぱいに果汁が広がります。
このように、同じ山形県を代表する高級メロンでも、品種によって味や食感が異なりますので、お好みに合わせて選ぶことをおすすめします。
鶴姫メロンについてより詳しく知りたい人は、こちらの記事もぜひ併せてチェックしてくださいね!
鶴姫レッドメロンのおすすめの食べ方
ここからは、鶴姫レッドメロンのおすすめの食べ方について紹介します。
追熟して甘みと柔らかさを引き出す
完熟していない鶴姫レッドメロンは、十分な甘みと柔らかさに欠けているため、購入後に追熟させることをおすすめします。追熟のポイントは以下の通りです。
ポイント
- メロンを常温で2~3日置く
- しっかりと追熟が進んでいるかを確認する
項目 | 追熟の目安 |
---|---|
香り | 強い香りが漂う |
感触 | 指で押すと軽く窪む程度に柔らかくなる |
色味 | より赤みがかったオレンジ色に変化する |
β-カロテン | 420μg |
リン | 14mg |
カルシウム | 9mg |
マグネシウム | 6mg |
このように追熟させることで、鶴姫レッドメロンの本来の濃厚な甘みと柔らかな食感を堪能できます。追熟が不十分だと、味や食感に物足りなさを感じてしまうので、こまめに様子をチェックしながら、上手に追熟させてくださいね。
メロンの食べ頃や追熟の方法についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事も併せてぜひチェックしてくださいね!
冷蔵庫で2~3時間冷やす
十分に追熟させた鶴姫レッドメロンは、食べる直前に冷やすと、より一層美味しく食べられます。メロンの果肉は、冷蔵庫で2〜3時間冷やすことで10℃前後の温度になります。この温度が鶴姫レッドメロンの風味を最も引き立たせる最適な温度帯です。
適度に冷やすことで果肉がぎゅっと引き締まり、追熟によって引き出された甘みを最大限に堪能できます。また、暑い時期にひんやりと冷えた甘いメロンは、自分へのご褒美として申し分ない美味しさです。
アレンジしても美味しい
鶴姫レッドメロンは生で食べるだけでなく、ジュースやスムージーにアレンジしても絶品です◎ここでは、鶴姫レッドメロンを使ったスムージーのレシピを紹介します。
【材料】
材料 | 分量 |
---|---|
鶴姫レッドメロン | 1/2個分 |
牛乳または豆乳 | 100ml |
ヨーグルト | 大さじ2 |
はちみつ | 小さじ1 |
【作り方】
- まずは鶴姫レッドメロンの種を取り除き、果肉を1口大に切り分けます。
- 次に、牛乳やヨーグルト、はちみつなどと一緒にミキサーに入れ、攪拌します。
- 全体がよく混ざり、滑らかになったらグラスに注ぎます。
- お好みでミントの葉を添えたら完成です。
このように、牛乳やヨーグルトを加えることで、鶴姫レッドメロンの豊かな香りと甘みを活かしたスムージーが完成します。暑い日にはそのまま冷たく、寒い日は温めてお楽しみください。
また、果汁を贅沢に絞ったジュースにしても美味しく頂けます。鶴姫レッドメロンは果汁が多いため、1個でたっぷりのジュースが作れますよ。レモン汁を少し加えると、爽やかな味わいに仕上がり、暑い夏にピッタリのドリンクになります。
まとめ
鶴姫レッドメロンは、山形県庄内地方の特産品であり、砂丘地帯の風土を生かした逸品です。同じく山形県のオリジナル品種である鶴姫メロンとは果肉の色や糖度、食感が異なり、食べ比べを楽しむのもおすすめです。
購入した際は、本来の美味しさを最大限に引き出すため、2~3日ほど追熟させ、冷蔵庫で適度に冷やしてから食べましょう。また、新鮮なものは生でそのまま味わうのが最もおすすめですが、余ってしまった際や食べ頃を逃してしまった際は、ジュースやスムージーにアレンジしても美味しく頂けますよ。
貴重な山形の風土が生み出した鶴姫レッドメロンを、ぜひご賞味ください◎