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【管理栄養士監修】妊婦でも安心!メロンの賢い食べ方と注意点を解説!

【管理栄養士監修】妊婦でも安心!メロンの賢い食べ方と注意点を解説!
鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

妊娠中は食事に気を付ける必要がありますが、メロンは基本的に食べても問題ありません。むしろ、メロンには妊婦に嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。

ただし、メロンは水分が多く体を冷やす作用があるため、食べ過ぎると下痢や便秘の原因にもなります。また、メロンにはアレルギー反応を起こす可能性もあるため、妊娠中に食べる場合は、少量から様子を見ながら試すのがおすすめです。

この記事では、妊婦がメロンを食べる際の注意点やおすすめの食べ方について紹介します。妊娠中でも旬のメロンを楽しみたい人は、ぜひ参考にしてくださいね◎

妊婦が安心してメロンを食べるための注意点

まずは、妊婦が安心してメロンを食べるために注意したい点について紹介します。

メロンの摂取量の目安

メロンは新鮮で美味しい果物ですが、安心して食べるためには適量を守ることが大切です。妊娠中の方は、時期や体調に合わせて1日200~300g程度を目安に食べると良いでしょう。

一般的に、果物の1日あたりの適量は非妊娠時で200g程度です。この量に妊娠中期・末期では100g付加し、300g程度が適量であるとされています。

食べ過ぎによる下痢のリスク

メロンは水分が多い果物です。冷やしたメロンを一度にたくさん摂りすぎると、腸への過剰な刺激となり下痢を引き起こすリスクが高まります。

口当たりが良く食べやすいメロンは食欲のない時期の栄養補給に適した果物ですが、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

アレルギー症状に注意

メロンはアレルギー症状を引き起こす可能性のある果物です。食物アレルギーで現れる症状には、次のようなものがあります。

  • 口腔アレルギー症状(口の中のかゆみ、唇の腫れなど)
  • 消化器症状(胃痛、下痢など)
  • 皮膚症状(じんましん、湿疹など)
  • 呼吸器症状(くしゃみ、鼻水、咳など)
  • まれに全身性のアナフィラキシーショック

特に重症な症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。

妊娠中は免疫機能が低下しており、アレルギー症状が出やすい状況にあります。そのため、過去にメロンでアレルギー症状が出たことがある場合などは、注意した方が良いでしょう。

妊婦に嬉しいメロンの栄養素とその効能

ここからは、妊婦に嬉しいメロンの栄養素とその効能について紹介します。

ビタミンCで免疫力アップ

メロンには豊富なビタミンCが含まれています。ビタミンCは、抗酸化作用に優れ、免疫細胞の機能を高めることで免疫力を向上させる働きがあります。

妊婦の方は1日あたり110mgのビタミンC摂取が推奨されています。100gあたりのメロンのビタミンC含有量は25mgです。100g食べれば1日に推奨されるビタミンCの約4分の1を賄えます。

免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、細菌やウイルスに感染しやすくなります。妊婦の方は免疫力が低下しがちなので、ビタミンCを意識的に摂取することで、体調を整えることができます。

カリウムでむくみ解消

妊娠中は体内の水分バランスが乱れやすく、むくみが起こりがちです。そんな時に役立つのがメロンに豊富に含まれるカリウムです。

カリウムは体内の余分なナトリウムを体外へ排出する作用があります。ナトリウムの排出と同時に、余分な水分の排出も促すため、むくみの改善に効果的なのです。

体内のナトリウムを排出する作用から、十分摂取することで高血圧の予防や改善が期待できるカリウム。高血圧および関連する病気の予防のための1日あたりの摂取目標量は男性で3,000mg以上、女性(妊娠中・授乳中含む)で2,600mg以上です。

メロンを上手に取り入れることでこの摂取量を満たすことができ、むくみ解消が期待できます。

葉酸で胎児の成長を促進

メロンには妊婦に嬉しい葉酸が豊富に含まれています。葉酸は赤血球の形成や細胞の分裂を助ける働きがあり、胎児の正常な発育に欠かせない栄養素です。

妊娠初期の葉酸不足は、胎児の神経管閉鎖障害などの先天異常の原因になることが知られています。

妊娠を計画している女性や妊娠初期の妊婦は、通常の食事から摂取する葉酸に加え、サプリメントなどから 1日400µgの葉酸を摂取することが推奨されています。

とはいえ食事から摂取する葉酸も重要です。通常の食事からは、1日あたり240μgの葉酸摂取が推奨されています。バランスの良い食事にメロンを取り入れ、適切な葉酸の摂取に努めましょう。

赤肉メロンと緑肉メロンの違い

メロンの果肉には赤色と緑色があります。色の違いによって栄養価は大きく違いませんが、唯一異なるのがβカロテンです。

赤肉メロンと緑肉メロン100gあたりのβ−カロテン含有量は、それぞれ3,600μgと140μg。赤肉の方が、より豊富にβ−カロテンを含んでいます。

妊娠中におすすめのメロンの食べ方

ここからは、妊娠中におすすめのメロンの食べ方について紹介します。

生で食べる場合は冷やし過ぎに注意

メロンは生で食べるのが一般的ですが、冷やし過ぎには注意が必要です。妊娠中は体が冷えやすく、冷たいものを食べると下痢や便秘を起こしやすくなったり、お墓が張りやすくなったりする可能性があります。

冷蔵庫から出したてのメロンは温度が低すぎるので、できるだけ常温に戻してから食べるようにしましょう。また、しっかりと噛んで食べることで消化されやすくなり、胃への負担を抑えることができます。

メロンを使った簡単レシピ

妊娠中は栄養バランスに気をつけたい時期ですが、そんな中でもメロンは嬉しい存在です。メロンを使った簡単レシピをご紹介します。

【メロンスムージー】

材料(2人分) 分量
メロン 1/4個
牛乳または豆乳 200ml
はちみつ(お好みで) 適量

  1. メロンは種を取り除き一口大に切る
  2. ブレンダーに材料を全て入れてなめらかにする
  3. 冷やしてからグラスに注ぐ

【メロンとハムのサラダ】

材料(2人分) 分量
メロン 4枚
ハム 200ml
レタス 適量
マヨネーズ 大さじ2

  1. メロンは一口大に切る
  2. ハムは千切りにする
  3. レタスは手で細く裂く
  4. ボウルに材料を全て入れ、マヨネーズで和える

このように、メロンは生でそのまま食べるだけでなく、スムージーやサラダなど簡単なアレンジで食べられます。栄養豊富なメロンを毎日の食生活に取り入れましょう。

離乳食としてのアレンジレシピ

メロンは生でそのままでも美味しく、さらに離乳食としてもアレンジしやすい食材です。

離乳食に使う際の基本的な調理法は以下の通りです。

  • 5〜6か月頃:メロンの果肉をすりおろしてペースト状にする
  • 7か月頃:メロンの果肉をつぶしてペースト状にする
  • 8か月頃以降:メロンの果肉を小さく刻んだり、一口大に切ったりする

メロンは水分が多いため、他の食材と組み合わせるとより栄養価が高まります。例えば以下のようなアレンジレシピがおすすめです。

メロンとバナナのペースト

材料 分量
メロン 1/4個
バナナ 1/2本

  1. メロンとバナナをすりおろす
  2. 合わせて混ぜる

メロンと豆乳のスムージー

材料 分量
メロン 1/4個
豆乳 100ml
砂糖 少々

  1. メロンをすりおろす
  2. 豆乳と砂糖を加え、よく混ぜる

このように、メロンを上手に利用すれば、離乳食から幼児食まで活用できる便利な果物です。

メロンとヨーグルトのデザート

材料 分量
メロン 1/4個
ヨーグルト 50g

  1. メロンを一口大に切る 
  2. ヨーグルトに入れて混ぜる

まとめ

様々な栄養素が含まれ、妊娠中の健康維持に役立つメロン。口当たりの良いメロンは、食欲がない時の栄養補給にもおすすめの果物です。

ただし、食べ過ぎは体調不良につながる可能性もあるため、適量を目安に食べるようにしましょう。

また、生で食べる際は過度に冷やし過ぎないよう注意が必要です。メロンはそのまま食べるほか、ヨーグルトに混ぜたりジュースにしたりと、様々なアレンジができます。離乳食にも取り入れやすい食材なので、上手に活用しましょう◎

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鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。