夏が旬の枝豆は、ビタミンB1やたんぱく質、食物繊維が豊富な栄養価の高い食材です。新鮮な枝豆は甘みと香りが口いっぱいに広がり、食べ応えもあって大変美味しいですよね。
しかし、枝豆を美味しく茹でるのは意外と難しいもの。適切な下準備や茹で時間を守らないと、べちゃべちゃになったり、かちかちに固くなったりして食べにくくなってしまいます。
この記事では、夏を代表する枝豆の魅力を最大限に引き出す茹で方や、簡単で美味しいアレンジレシピを紹介します◎
枝豆を美味しく茹でるコツと手順
早速、枝豆を美味しく茹でるコツと手順について見ていきましょう!
新鮮な枝豆の選び方
枝豆の新鮮さが、茹で上がりの美味しさを大きく左右します。新鮮な枝豆を選ぶポイントは以下の通りです。
- 枝の色が濃い緑色であること
- サヤが太くふくらんでいること
- サヤの表面にシワがなく、ツヤがあること
枝豆の味わいは鮮度によって大きく変わりますので、できるだけ新鮮なものを選びましょう。上記のポイントに注目しながら、新鮮な枝豆を選ぶことで、引き締まった弾力のある食感と枝豆特有の甘みを存分に堪能できます。
下準備
枝豆の美味しさを引き出すためには、適切な下準備と塩もみが重要です。
下準備
- 枝付きの場合は枝を取り除きます。
- 汚れや傷んだ部分は取り除きます。
塩もみ
- ボウルに枝豆と塩(小さじ1杯程度)を入れ、手でよくもみます。
- これにより雑味が抜け、より甘みが引き立ちます。
塩もみ時間の目安は以下の通りです。
塩もみ時間 | 塩気の強さ |
---|---|
5分 | 強い塩気 |
3分 | 程よい塩気 |
1分 | ほんのりとした塩気 |
塩もみ後は水洗いをして塩を洗い流します。この工程により、枝豆の甘みと風味が最大限に引き立てられます。
適切な茹で時間と調理手順
枝豆は新鮮なものを選び、さらに下準備と塩もみを行えば、より一層美味しく仕上がります。生枝豆は芯が残らないよう、しっかりと茹で時間を確保しましょう。茹で時間の目安は2分30秒~3分ほどです。
調理手順
- 鍋に塩を入れ、たっぷりの水を沸かす
- 枝豆を入れ、上記の茹で時間を目安に加熱する
- 茹で上がったら、ザルにあげて水気を切る
茹で汁が赤くなるのは、枝豆の成分が溶け出したためです。アク抜きすれば、この赤い色は気にならなくなります。
枝豆の保存方法
ここからは、枝豆の保存方法について紹介します。
生のまま保存
生の枝豆を保存する場合、鮮度が命です。できるだけ購入した当日に茹でて食べるのが理想的ですが、やむを得ず保存する場合は次の点に気をつけましょう。
冷蔵庫で保存する
- 新鮮な状態で冷蔵庫に入れる
- ビニール袋に入れ、空気を抜いて密閉する
- 保存期間は3~4日が目安
鮮度が落ちると、枝豆本来の甘みや風味が失われてしまいます。
茹でてから保存
茹でた枝豆を食べきれなかった場合、すぐにラップをして冷蔵庫に入れます。ただし日持ちしないので、遅くとも翌日中には食べきりましょう。茹でた枝豆を長期間保存したい場合は、冷凍するのがおすすめです。
茹でた枝豆を冷凍する手順は以下の通りです。
- 茹でた枝豆を冷やす
- 水気を切る
- パックやタッパーに小分けして密閉する
- 冷凍庫で凍らせる
- 1ヶ月以内を目安に食べましょう
茹でて冷凍した枝豆は、電子レンジで解凍すると美味しく食べられます。ただし、新鮮な枝豆よりもやや風味が落ちるため、アレンジレシピを活用するのもおすすめです。
簡単で美味しい枝豆のアレンジレシピ
ここからは、簡単で美味しい枝豆のアレンジレシピを紹介します。
枝豆ご飯
- 調理時間: 約35分
- 費用目安: 約400円
【材料 2人前の分量】
- 米 2合
- 枝豆(サヤ付き) 150g
- 塩 小さじ1
【作り方】
- 米は研いで水気を切り、2合の目盛りまで水を入れて30分浸水させます。
- 枝豆は耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで1分半加熱し、サヤから実を取り出します。
- 米が浸水できたら、塩小さじ1を加えて混ぜ溶かします。
- 最後に枝豆を上に広げて炊飯器で炊きます。
- 炊き上がったら、全体を底からさっくりと混ぜ合わせて完成です。
塩は、米が水を吸って真っ白になればOKです。炊き上がりに酒大さじ1/2を全体に振りかけて少し蒸らすと、酒のコクと風味がプラスされます。
枝豆の梅和え
- 調理時間: 約15分
- 費用目安: 約300円
【材料 2人前の分量】
- 枝豆(サヤから出したもの) 100g
- みょうが 2個
- 梅干し 1個
- 塩 小さじ1/4
- ごま油 大さじ1
【作り方】
- 枝豆は塩茹でして、サヤから出します。
- みょうがは薄切りにし、水にさらして辛味を取ります。
- 梅干しは種を取り除き、細かく刻みます。
- ボウルに枝豆、みょうが、梅干しを入れ、塩とごま油で和えます。
- 器に盛り付け、お好みで刻んだ大葉をトッピングします。
枝豆は冷凍でも新鮮なものでも使用できますが、新鮮なものの方が風味が良いです。みょうがの辛味は水にさらすことで和らぎますが、風味を残すためにさらし過ぎないようにしましょう。
枝豆のパリパリチーズ焼き
- 調理時間: 約15分
- 費用目安: 約200円
【材料 2人前の分量】
- 枝豆(正味量) 100g
- スライスチーズ 2枚
- 粗挽き黒こしょう 小さじ1/2
【作り方】
- 枝豆はパッケージの表記通りに解凍しておきます。
- 枝豆はサヤから外して薄皮を取ります。
- フライパンにスライスチーズを1枚ずつ並べ、1の枝豆をのせ、弱火で加熱します。
- 片面に焼き色がついたら取り出し、半分に切り分けて粗挽き黒こしょうをかけて完成です。
枝豆は薄皮を剥いていますが、気にならない方はそのままでもおいしくいただけます。温かいうちに包丁で切ると綺麗に切れますよ。
まとめ
枝豆は、新鮮なうちに茹でて食べるのがおすすめです。茹でる際は、下準備や茹で時間などのポイントに注意し、茹で上がったら茹で上がったらしっかりと水気を切りましょう。
また、枝豆は生のままでも茹でてからでも保存することができます。おすすめは冷凍保存ですが、やや風味が落ちてしまうため、そんなときはアレンジレシピも活用しながら、最後まで美味しくいただきましょう◎