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【管理栄養士監修】茶豆の栄養とは?健康や美容への効果、おすすめの食べ方を紹介!

【管理栄養士監修】茶豆の栄養とは?健康や美容への効果、おすすめの食べ方を紹介!
鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

近年、健康志向が高まるにつれ、伝統野菜への注目が集まっています。その中の一つが「茶豆」です。

茶豆は、主に山形県を中心に栽培されている枝豆の一種で、濃厚な甘みと旨み、そして豊かな香りがあります。また、茶豆は一般的な枝豆よりもやや小粒ですが、体に嬉しい栄養素がぎゅっと詰まっています。

この記事では、そんな茶豆の栄養素や効果、おすすめの食べ方などを紹介します◎

茶豆とは?

茶豆は、主に山形県を中心に東北地方で栽培される枝豆の一種です。枝豆と同じ植物の実を利用していますが、薄皮が茶色く色づくのが大きな特徴です。

一般的な枝豆と比べると、次のような違いがあります。

項目 枝豆 茶豆
収穫時期 早い 遅い
豆の大きさ 大きい 小さい
食感 軟らかい しっかりした歯ごたえ

茶豆には程よい歯ごたえがあり、風味豊かで濃厚な味わいをしています。噛めば噛むほど口いっぱいに広がる奥深い味わいは、一度食べたらやみつきになります。茶豆はその食味の良さから、東北地方を中心に各地の特産品として親しまれています。

茶豆の栄養素と効果

ここからは、茶豆の栄養素とその効果について紹介します。

たんぱく質が豊富で筋トレにも

茶豆は植物性たんぱく質が豊富に含まれています。100gあたり11.7gものたんぱく質を含んでおり、食物繊維なども多く含まれています。

茶豆のたんぱく質は、筋肉の修復や筋肉をつくる上で重要な「アミノ酸スコア」が高いことが特徴です。アミノ酸スコアとは、人間に必要なアミノ酸がどれだけ含まれているかを示す指標で、100に近いほど良質なたんぱく質と評価されます。

一般的に良質なたんぱく質といえば肉や魚などの動物性食品が思い浮かびますが、茶豆はこれらの食品に引けを取りません。たんぱく質の質・量ともに優れているため、筋トレをする方にもおすすめの食材です。茶豆をメインのお肉料理の一部と置き換えるなど、上手に取り入れましょう。

ビタミンB群による疲労回復効果

茶豆にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなどのビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群はエネルギー産生の過程で重要な働きをしており、疲労回復に効果的です。特にビタミンB1は糖質の代謝に深く関与するビタミン。茶豆100gあたりの含有量は0.31mgと、効率よく摂取できます。

ビタミンB1が不足すると糖質の代謝がスムーズにいかず、疲労感が強くなったり集中力が低下したりします。茶豆からビタミンB1を適量摂取することで、日々の活動によって蓄積された疲労を癒やすことができるでしょう。

カリウムによる高血圧予防・むくみ解消効果

茶豆には、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは、ナトリウムの排出を促す働きがあるため、高血圧の予防や改善に役立ちます。

また、カリウムはナトリウムとお互いに作用しあい、体内の水分コントロールも行うため、むくみの解消にも効果的です。

美味しい茶豆の選び方と保存方法

ここからは、美味しい茶豆の選び方と保存方法について紹介します。

新鮮な茶豆の見分け方

新鮮な茶豆を選ぶコツは、まず外観に注目することです。鮮やかな緑色で、つやがあり、ふくらみがあるものを選びましょう。

新鮮な茶豆 古い茶豆
鮮やかな緑色 色が褐色がかっている
つやがある つやがない
ふくらみがある しわがよっている

次に香りも重要なポイントです。新鮮な茶豆は芳香があり、青臭さがありません。 逆に古くなると臭みが出てくるので、その場合は避けた方が良いでしょう。

最後に手に持ってみることをおすすめします。重みのある茶豆が新鮮な証です。 保存状況によっても異なりますが、基本的には重みが軽くなるほど古くなっています。

このようにして見た目、香り、手応えなどから総合的に判断し、最も新鮮な茶豆を選びましょう。

茶豆の賞味期限と適切な保存方法

茶豆の賞味期限は、冷蔵保存した場合3~4日程度が目安です。長期保存する場合は冷凍保存がベストです。以下の手順で冷凍保存しましょう。

  1. 塩とたっぷりのお湯で2分30秒~3分茹でる
  2. 十分に冷まし水分を取り除く
  3. 小分けにし、密閉できる袋や容器に入れ冷凍庫で保存

冷凍保存すれば、約1ヶ月ほど日持ちします。冷凍した茶豆は自然解凍や流水解凍のほか、茹でたりレンジ解凍したりすることで美味しく食べられます。アレンジレシピに活用するのもおすすめですよ。解凍後の枝豆は、早めに食べ切りましょう。

茶豆のおすすめの食べ方と調理法

ここからは、茶豆のおすすめの食べ方と調理法について紹介します。

基本の茹で方と注意点

茶豆は、シンプルに茹でて食べることで本来の美味しさを存分に堪能できます。また、余計な調味料や油を使用しないためカロリーを抑えられ、ダイエット中でも気兼ねなく食べることができますよ。

【調理手順】

  1. 鍋に塩を入れ、たっぷりの水を沸かす
  2. 枝豆を入れ、途中アクを捨てながら2分30秒~3分茹でる
  3. 茹で上がったら、ザルにあげて水気を切る

あとはお好みで塩を振り、熱いうちにいただきましょう。茹でたてのだだちゃ豆はホクホクとした食感で、頬張ると豆の風味と甘みが口いっぱいに広がります。

一方で、茹で過ぎに注意が必要です。茶豆は柔らかくなりすぎると、風味が落ちてしまいます。2分30秒~3分程度を目安に、適度な硬さを残すのがコツです。

栄養価を逃さないレンジ調理

茶豆の栄養素を逃がさず調理するには、レンジ調理がおすすめです。レンジ調理は、以下の手順で行います。

  1. 茶豆を耐熱容器に入れ、少量の水を加える
  2. ラップをかけずに電子レンジで500Wの中火で3分加熱
  3. 1分休め、再び500Wで2分加熱する
  4. 全体に火が通ったらできあがり

この方法なら、茶豆の中までしっかりと火が通り、栄養素の損失を最小限に抑えられます。こまめに混ぜ返しながら加熱することで、均一に火が通りますよ。

アレンジレシピ

茶豆は栄養価が高く、様々な調理法でおいしく食べられます。定番の茹でたり、素揚げしたりするのはもちろん、次のようなアレンジレシピも試してみてはいかがでしょうか。

  • 茶豆ごはん:米に茶豆を加えて炊き上げる。茶豆の風味と歯ごたえが楽しめます。
  • 茶豆サラダ:茹でた茶豆にマヨネーズやヨーグルトなどでドレッシングを作り、野菜と和えます。
  • 茶豆のおひたし:ゆでた茶豆に、出し汁、しょうゆ、みりんで作った和風タレをかけておひたしに。
  • 茶豆のソテー:フライパンで茶豆を軽く炒め、ニンニクやスパイスで味付けをする。ワインやお酒を少し加えるとより風味豊か。
  • 茶豆のスープ:茶豆をスープに加えるとボリューム感がアップ。クリーム系やトマト系のスープがおすすめ。

このように、茶豆を使ったアレンジレシピは多彩です。ぜひ茶豆の風味や食感を生かした料理を楽しんでみてください。

まとめ

茶豆は、たんぱく質、ビタミンB群、カリウムなど様々な栄養素を豊富に含み、幅広い健康や美容面での効果が期待できます。

新鮮な茶豆を選び、適切な方法で保存することで、これらの栄養価を最大限活かすことができます。また、基本の茹で方や蒸し焼き、レンジ調理などで、美味しく食べられるでしょう◎

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鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。