冷たいビールと一緒に味わう旬の枝豆は、日本の夏の風物詩ですよね。そんな枝豆の中でも、山形県の限られた産地でしか栽培されていない「だだちゃ豆」をご存じでしょうか。
だだちゃ豆は茶豆の一種で、通常の枝豆とは異なる独特の風味と食感を持っています。この記事では、そんなだだちゃ豆の魅力に迫るべく、産地ならではの栽培のポイントや特性について詳しく解説します。山形県が誇る、この夏のごちそうについて、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
だだちゃ豆とは
まずは、だだちゃ豆の特徴や枝豆との違いについて見ていきましょう!
だだちゃ豆の特徴
だだちゃ豆は、枝豆の一種で「茶豆」と呼ばれる品種群に属します。茶豆は茶毛枝豆の略でサヤの周りに付いている産毛が茶色の枝豆です。茶豆の他に白毛枝豆などの品種もあります。
また、だだちゃ豆は以下のような特徴があります。
項目 | 特徴 |
---|---|
香り | 強い |
風味 | 豆本来の旨みが強い |
形状 | 小ぶり、2粒莢が多い |
だだちゃ豆は、甘みと旨みのバランスが良い、濃厚な味わいと独特の強い香りが特徴です。噛めば噛むほど豆の風味が口いっぱいに広がります。この食味の良さから、だだちゃ豆は山形県を中心に、全国でも人気の茶豆となっています。
枝豆との違い
だだちゃ豆は枝豆の一種ですが、通常の枝豆と比べると少し小さく、丸みを帯びた形状をしています。また、さやには産毛があり、豆の薄皮が濃いのが特徴です。
また、だだちゃ豆は通常の枝豆とは味も異なります。だだちゃ豆は、青臭さが控えめで上品な甘みが感じられます。一方、枝豆は旨みの中にほろ苦さを帯びています。だだちゃ豆は通常の枝豆よりも濃厚で後引く旨さを持っているので、シンプルに茹でただけでも味わい深い一品となります。
だだちゃ豆の収穫時期
だだちゃ豆の収穫時期は、品種によって異なります。主な収穫時期は以下の通りです。
品種 | 収穫時期 |
---|---|
極早生 | 7月下旬~8月上旬 |
早生 | 8月上旬~8月中旬 |
中生 | 8月中旬~8月下旬 |
晩生 | 8月下旬~9月上旬 |
極早生品種は7月下旬から収穫が始まり、晩生品種だと9月上旬まで収穫が続きます。品種ごとの旬は短いですが、時期ごとに違った味わいを楽しめるのもだだちゃ豆の魅力の一つです。
だだちゃ豆の美味しい食べ方
だだちゃ豆本来の美味しさを味わうには、シンプルに茹でて食べるのがおすすめです。適度に火を通すことで豆本来の風味が引き立ち、歯ごたえも残った状態で食べられます。
調理手順
- 少量の水で、だだちゃ豆を洗う(産毛をとるようにゴシゴシ)
- 鍋に塩を入れ、お湯を沸かす
- 沸騰したら、だだちゃ豆を入れ約3分茹でる
- 茹で上がったらザルにあげて水気を切り、うちわで扇ぎ素早く熱をとる
あとはお好みで塩を振っていただきましょう。頬張ると豆の風味と甘みが口いっぱいに広がります。よく冷やしたビールと共に味わえば、至福のひとときとなるでしょう。
まとめ
だだちゃ豆は、山形県の鶴岡地区(旧鶴岡市)でのみ栽培される江戸時代から続く在来種の枝豆です。収穫時期は、極早生種から晩生種まで品種によって異なります。一般的には、以下のような収穫時期になります。
品種 | 収穫時期 |
---|---|
極早生 | 7月下旬~8月上旬 |
早生 | 8月上旬~8月中旬 |
中生 | 8月中旬~8月下旬 |
晩生 | 8月下旬~9月上旬 |
この夏は、ぜひ山形県自慢の夏のごちそう、だだちゃ豆を味わってみてくださいね◎